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 02.6.30 いぬちゃん着ぐるみ初出撃! ワールドカップの横浜へ!

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▼ 6月30日、行ってきました。ワールドカップ決勝の行われる新横浜に! 車にいぬちゃん着ぐるみを積んで「激リク」でいぬちゃんの黒子役をやってもらったイガラシくんと一緒に。第3京浜を降りて、横浜国際競技場に近づいていくと、あちこちでブラジル人の乗った車がブーブーと意味なくクラクションを鳴らして騒いでいます。大型バスで到着するドイツ人の団体などは競技場から1キロくらい離れた駐車場からゾロゾロと歩かされてかわいそうです。

▼ ぼくらも車を止めようとしましたが、競技場の駐車場はチケットを持ってる人しか止められないので、グルグル回って駐車場を探します。やはり駐車場を探す日系ブラジル人たちの車の波で大渋滞だ。

▼ うまく新横浜の駅のすぐそばにコイン駐車場があったので30分くらいねばって、空くのを待って入れられました。料金も1時間300円で安い。ココは穴場だ! 次来たときも使おう。

▼ キックオフまであと2時間。もう駅前から競技場への道は世界のサポーターたちでいっぱいだ! ぼくもいぬちゃん着ぐるみをイガラシくんに着せてもらって、いざ、出撃! ひとりで脱着はできないんです〜。頭の後ろにドイツの国旗、お腹にブラジルの国旗を貼っています。パソコンでプリントしたのを両面テープで貼り付けただけなので、後でハガれてしまうんですが。

▼ そして道路に飛び出した瞬間から「きゃーっ」「何あれ?」「かわいい!」という歓声が! あっという間に若い女の子やら、サッカーと関係ない買い物の親子連れに取り囲まれ、握手や写真をねだられます。そして「ヘイ!」「カモン!」と頭をボコボコと叩いて笑うドイツ人やイギリス人のサポーターたち。どんどんカメラ持った人々が集まってくるぞ! こんなに人気者になったのは生まれて初めてかも! 「暑そうだけど、がんばって!」という声援まで。あらゆる人々と写真撮りまくってるうち、10メートルくらい歩いたところで、もう15分くらいたってしまった! 


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▼ 着ぐるみ自体は非常に軽いのですが、やはり雨の降り出しそうな天気なので、すごい蒸し暑いのです。アッという間に汗ビッショリに。着ぐるみの中では片手で懸命に汗をふきながら、愛想を振りまいてるのも知らず、次々と「オレー!」と言いながらブラジル人や韓国人が近寄って「フォートフォト」と写真を撮っていきます。

▼ あまりに人が集まりすぎるので、道路に10メートルおきくらいに立っている警察官にも「混雑するから、あっち行って」と怒られたりしますが、こんな不審なぬいぐるみなのに疑われたり調べられたりはしません。中に爆弾入ってたらどうするんだよ! 

▼ とにかく予想以上の壮絶な大人気! イガラシくんの先導で人波をかきわけ、なんとか少しづつでも前に進みますが、普通に歩けば15分くらいで競技場前まで行けると思うんだけど「一緒に写真撮ってください」「いいですか?」と言われるたびに立ち止まるので、わずか100メートルも行かない、交差点2コ渡る間に1時間もたってしまったよ! 見込みが甘すぎた! これじゃテレビや新聞の取材陣がいるとこまで、とてもたどりつけない! 

▼ そのうち小学4年生くらいの悪ガキどももやってきて「キーック」といって蹴飛ばしたり「これ中に人間入ってんだぜー」と言いながら手を引っ張ったりします。イガラシくんが「どけ!」「お前ら帰れ!」と追い払ってくれますが、しかしもはや汗の量のスゴさと呼吸困難で、頭がクラクラして手の先までシビレてきました。

▼ 大きい頭を肩で支える構造なので、疲れでだんだん背中も丸くなり、グラついてきました。ついにダウン! セブンイレブンの横で頭をハズしてもらい、汗でドロドロになったTシャツを着替え、お茶を飲んで休憩。悪ガキたちが、また近寄ってきて「汗くっせー」「これ、もう5年くらい使ってんじゃないの!」などと言いやがる。まだ新品なのに! 

▼ ちょっと休憩してから、着ぐるみのまま競技場まで進む、という目標をついに断念して、着ぐるみをかぶり直し、人けのない裏道を引き返すことに。やっぱ本来は15分ごとくらいに休憩が必要だなあ。ストローつきの水筒をカラダにつけて飲みながら進むべきだったかなあ。酸素吸入器とか仕込んで。

▼ さっきより道はずいぶんすいてますが、それでもチラホラと通る人にはやっぱり写真を頼まれ、立ち止まるたびに汗が噴き出します。水分補給したぶん、汗もまた多くなる。

▼ 今度は10分くらい歩いたとこで、もう、また頭はずして休憩。急ごうとするとつま先立ち気味に歩くので、足までつりそうになってきました。それでも力をふりしぼって、なんとか駐車場まで戻りました。着ぐるみを脱がせてもらって、地面にドッと倒れこみます。小雨がパラつきはじめたので、着ぐるみをしまうにもちょうどイイ時間帯だったのかも。

▼ 世界の人々にいぬちゃんが出会えて、充実感でいっぱいになりましたが、やはり初めてでわからないことも多かった。いい勉強になりました! 想像したよりは軽くて動きやすい着ぐるみだったとはいえ、やっぱ甘いもんじゃなかったわ。