トイロ

ココロ

Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)


2020年に良く聴いたアルバム10枚
永田太郎

2021年がスタートして少し経ちましたが、順番が来ましたので2020年に聴いていた音楽をピックアップしたいと思います。2020年に新譜としてリリースされたアルバム限定で(ミニアルバム含む)10枚をという縛りにしました。サブスク全盛の時代になった今こそアルバム単位で聴く音楽体験が貴重だなと個人的には感じています。『プレイリストに入れられて終わり』ではなくアルバム通して聴かせるというのはアーティストとしての力量も求められますよね。うーんキビシイ時代。

大まかにですが1月からリリースされた順番で並べていきます。

1. Chassol / ludi
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圧倒的な内容の前作から5年振りの新譜。環境音を音楽に昇華する手法はエルメート・パスコアールと比較されるけど、シャソルはフィールドレコーディング(映像撮影)によって日常音をサンプリングし、それをトリガーにしてこちら側(日常)とあちら側(音楽世界)を行ったり来たりする様なスタイル。個人的には 前々作 でインド音楽をリハモして完全に別のものに上書きしてしまうその力量に衝撃を受けた。独りよがりにならないpopなアプローチなのが良いです。今回も後でアルバム通した映像作品が出るのかな?楽しみ。

2. mac miller / circles
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本人は18年に前作を発表した直後に亡くなってしまったが、残されていた曲を前作のプロデューサーでもあったジョン・ブライオンが完成させたというアルバム。本人が生きていたらここまでレイドバックした内容にはなっていなかったかもしれないけど結果的にhip hop の枠を超えたsoul musicになったと思う。 good news を始め一連のmvも良かった。

3. tennis / swimmer
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ヴィンテージサウンドだけど単なる懐古主義ではないのが良い。今作はビートがバシッと来てた。グッドメロディ&ナイスグルーヴ。結局のところこういうタイコの音、好きなんですよね。

4. jockstrap / wicked
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数年前に出したミニアルバムが良くて気になっているユニット。エレクトロニクスとクラシカルなものの融合という意味では独自の路線。これだけアルバムではなくミニアルバムという扱いけどよく聴いていたので入れました。早くアルバムが聴きたい。

5. photay / waking hours
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1つ1つの音がカッコ良い。エッジはあるんだけどpopなのがgood。この人ビートメイカーとして良く紹介されてるけど改めて『音の積み』のセンスの人だなあと。

6. Phoebe Bridgers / PUNISHER
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ギターの変則チューニングのアルペジオが心地よい。このアルバムの中の kyoto とかmura masa ,clairo の I Don’t Think I Can Do This Again では90年代的な潮流を確認できた。

7. Clap! Clap! / Liquid Portraits
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イタリア人トラックメイカーの3rd アルバム。エレクトロ、生音のサンプリング、アフロビート、ダブ等の混ざり方がドンピシャ!で気持ちが良い音。ジャケットやこの mv などビジュアルも良かった。

8. meridian brothers / Cumbia Siglo XXI
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いつも斜め上からのアプローチが楽しいコロンビアのバンド。そうですか今回はエレクトロですか。あざとさのない本物のキレがあります。

9. Kelly Lee Owens / Inner Song
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このコロナ禍で運動しなきゃってことでウォーキングをするようになったのだけれど、歩くテンポに会うのでダンスものの音楽をウォーキングをする時によく聴いていた。このアルバムは美しい歌ものとミニマルなテックハウスをいったりきたり。美しい歌からダンストラックにグラデーションで切り替わっていく感じにしびれる。

10. joji / Nectar
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神戸出身の日系オーストラリア人で数年前まで人気youtuberだったという変わった経歴の人の2nd。全身ピンクの上下つなぎを着て酷い歌詞のラップをしていた人がこんなに美しいアルバムを作るとは(笑) どこかに日本人ぽさがある気がしています。

と振り返りつつここまできたら10枚ここまでで終わってしまいました。
まだ9月なんだけど
続きはいずれまた、、。


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