Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
今年のはじめから飼っていた魚(ベタ)は結局死んでしまいました。いろいろしたけどダメでした。悲しい。
水槽だけが残されて、空の水槽見てはさみしい……と思って暮らしていたのですが、結局また別な生き物を飼うことにしました。
熱帯魚屋に行き、ベタが死んでしまった経緯を伝え、とにかく丈夫な魚がほしいと相談。いま一番重要とされているのは美しさでも可愛らしさでも希少さでもなく、頑健なこと、ただただそれにつきます。
熱帯魚屋さんのおすすめを参考に自分でも一応調べて、魚はアカヒレ、エビはヤマトヌマエビとレッドチェリーシュリンプ、そして貝。もとからいた小さいシマカノコ貝に加え、ピンポン玉くらいの大きさがあるゴールデンアップルスネールを飼うことにしました。黄色くて可愛い貝です。見た目としてはかたつむりに似ています。これらはぜんぶ同じ水槽でも大丈夫とのこと。買って帰って、水槽に全員投入しました。
最初はそれぞれテキトーにうまくやってるように見えたのですが、気がつくと貝が殻にこもることが多くなったように思いました。また死んだりするんじゃないかと思うと心が翳ります。気になって水槽の中をずっとのぞいていると、貝がちらっと出ようとする、そこにエビが飛んできてチョリチョリ触るのでびっくりして貝が引っ込む、貝が引っ込むとエビはどっかに行く、ようやく貝は落ち着いて出てこようとする、またエビがチョリチョリ……貝引っ込む……エビ……の繰り返しでした。そうこうしているうちに小さいシマカノコ貝は本当にぜんぜん出てこなくなりました。死んでいるのか、単にこもっているのかがわかりにくいのです。一回水槽から出して確認しよう……と思っていたところ、大きい方の貝が小さい貝にのしかかってる。何をしているんだろう?と思って見ているとどうやら食べているようでした。死んで大きい貝に中身を吸い取られてしまったようです。生きている貝や魚、エビを食べたりはしない種類ですが、死んだ途端に食べてしまう。水槽の掃除屋と言われるだけあります。
そのうち水槽の中のヤマトヌマエビが一匹少ないことに気がつきました。エビは水草の中にいることが多いので、どっかに隠れているのだろうとあまり気に留めてなかったのですが、水槽の周りを掃除していた時にカサカサした何かが落ちていました。桜エビのようなものです。(お好み焼きに入れるような感じの)一瞬どういうことかわかりませんでしたが、これは確かにエビであると確信しました。水槽のふたの隙間から飛び出てそのまま干からびたのだと想像します。あんなに元気で貝のことチョリチョリいじめていたのに、今はもうこんな干しエビに、なんとはかないことでしょう。悲しいというよりもなんというか、そのエビの一生の展開に心を打たれました。あはれなりです。
乾燥したエビをどうしよう。捨てようかと思いましたが、試しにいじめられてた貝の前に沈めてみました。当然のように食べていました。やっぱり当然食べますよね……と思っているうちに乾燥エビは吸い込まれてしまいました。因果応報、報復という感情すらなく、食べられるものが目の前にあったから食べているだけかと思うとそのシンプルな人生に憧れすら覚えます。
やっぱり同じ水槽で全部OKといってもそうじゃない場合もあるようです。試してみないとわからないところが色々ありました。ヤマトヌマエビのチョリチョリから守るために小さい貝は別な小さい水槽に入れました。レッドチェリーシュリンプ(赤いエビと呼んでいます)はとても小さいので、チョリチョリしても貝もそんなに困らないようです。というわけで
1)少し大きめの水槽に魚+ヤマトヌマエビ+赤い小さいエビ数匹
2)小さい水槽に貝+赤い小さいエビ数匹
大きい水槽の方の小さくて赤いエビの数が少し減っていました。たぶん弱ったところを突かれて死んでしまったとかでしょう。そして魚か貝、またはヤマトヌマエビに食べられたのだと思います。
ちょっとくらい数が減っても誰かの栄養になったのだと思えばそんなに悲しい気持ちにもならなくなりました。こんな距離感でいるのが今は気が楽です。
写真 貝の上に乗る赤い小さいエビ(ゴールデンアップルスネールとレッドチェリーシュリンプ)
写真 貝の上に乗る赤い小さいエビ(ゴールデンアップルスネールとレッドチェリーシュリンプ)